「古着」Patagonia(パタゴニア)のタグで年代を見分ける方法!

「パタゴニア」といえばレトロXに代表されるフリースや、機能性に富んだジャケット、Tシャツなどのアウトドアウェアが人気のブランド。

人気の秘密は、デザインや機能性だけでなくそのユニークな企業理念や採算を度外視した自然保護活動にもあります。

今回は、「パタゴニア」のヴィンテージアイテムを探す上で知っておきたいタグで年代を見分けるポイントやタグの特徴を詳しくご紹介します。

まずは基礎知識を頭に入れておくと、より一層古着を楽しむことができますよ。

パタゴニアの歴史

パタゴニアの誕生

Patagoniaタグ
出典:patagonia.jp

「パタゴニア」の創設者イヴァン・シュイナード氏は、1965年に登山用具メーカーとして「パタゴニア」の前身「シュイナード・イクイップメント」を設立。

自身がクライマーであり、自然をこよなく愛するイヴァン・シュイナード氏は、当時売り上げの大半を占めていた登山用具「ピトン」が環境を破壊していることを知り、自然を守るために販売を中止したという有名な話が残されています。

1973年、「シュイナード・イクイップメント」のアウトドアウェア部門として「パタゴニア」が誕生。アルゼンチンにあるフィッツロイ山がモチーフになっており、「パタゴニア」はその地名に由来しています。

パタゴニアの取り組み

Patagoniaタグ
出典:patagonia.jp

1980年代、それまで、落ち着いたカラーが定番だったアウトドアウェアに、ブルーやレッドなどの鮮やかなカラーを取り入れたのは「パタゴニア」が初。

機能性だけでなくファション性も高く、タウンユースとしても人気を獲得します。

その後、1990年代にはコットン製品の全てをオーガニックコットンへと切り替え、ペットボトルのリサイクルでフリースを作るなど環境保全にも取り組みます。

また、現在では売り上げの一部を環境保護団体に寄付するなどの取り組みを継続的に行っています。

年代順のタグと見分けるポイント

パタゴニアの前身「シュイナードタグ」

Patagoniaタグ
出典:https://i.pinimg.com

「パタゴニア」の前身としてヴィンテージ好きには大変人気のある「シュイナード・イクイップメント」のタグです。

タグの種類は何種類かあるようですが、1980年代には会社自体が売却されブランドが消滅。そのため、現在では希少価値が高く幻のブランドとなっています。

1970年代 「白タグ(初期タグ)」

白タグ前期シュイナードタグ

Patagoniaタグ
出典:https://feeet2.sakura.ne.jp

1970年代の中期から80年代初期にかけて使われていたタグは、通称「白タグ」または「初期タグ」と呼ばれています。

白地に黒文字のロゴ、クライマーの聖地フィッツロイ山群を表した山と雪、夕焼けに染まる空と海が描かれています。

前期と後期で少々デザインが異なっており、前期の白タグには夕焼けの部分がオレンジ1本で表現されています。

白タグ後期

Patagoniaタグ
出典:https://static.mercdn.net

白タグ後期になると、夕焼けの部分が2色となり、山の形状も少し変わっています。

どちらの白タグも現在はレアなアイテムとしてヴィンテージ市場では高額で取引されています。

1980年代前期~後期 「デカタグ」

デカタグ(Rマークなし)

Patagoniaタグ
出典:https://pin.it

通称「デカタグ」と呼ばれ、非常に人気が高くサイズがかなり大きくなっています。

白ベースから黒ベースに変更され、ロゴも黒文字から白文字に。また、PatagoniaのロゴからPatagoniaへgの文字の変化も見られます。

デカタグ(Rマーク入り)

出典:https://pin.it

1980年代後期になると、デカタグにⓇ(レジスターマーク)が入るようになります。

1980年代後期~1993年 「Ⓡマーク入りタグ」

Patagoniaタグ
出典:https://pin.it

この年代のタグはデカタグからサイズが小さくなり、現行と同じ位のサイズへと変更されています。

ロゴの右横にはレジスターマークが付いているため「Ⓡマーク入りタグ」と呼ばれています。

1992年~1994年 「雪無しタグ」

Patagoniaタグ
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非常に珍しいため人気が高い「雪なしタグ」は、1992年から1994年までの短い期間に使用されていたもので、背景の山に雪の白いラインがないタイプです。

当時、コピーアイテムが出回っていたため、その対策として作られてと言われています。

ここから、Ⓡマークはなくなり○の中に点があるマークに変わります。

1993~1996年 「波タグ」

Patagoniaタグ
出典:https://auctions.c.yimg.jp

波をモチーフにした「波タグ」は、1993年から1996年の間使用されており、Tシャツやリバーショーツなどサーフ系アイテムに付けられていました。

こちらのタグも希少性が高く、高値で取引されています。

1994年~ 「現行タグ」

Patagoniaタグ
出典:https://pin.it

こちらが現在も使われている見慣れたタグです。

山際の雪は復活し、Ⓡレジスターマークではなく○の中に点があるマークが引き続き使われています。

まとめ

タウンユース、アウトドアともにファンの多いパタゴニアの人気は、今尚上昇中。

自然をこよなく愛したイヴォン・シュイナード氏の理念は、現代にもしっかりと受け継がれています。

珍しいタグには復刻版が出されることもあり、内タグを見れば最近のものなのかヴィンテージものなのか見分けることができます。これであなたも「パタゴニア」ツウに!

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ライター:VIBHOOTI(ビブーティー)
婦人服の企画、デザイナーを経て出産後は「我が子に着せたい服」をテーマに子供服のブランドを立ち上げ、我が子が子供服を卒業するまでの12年間インディーズブランドとして活動。子育ても終盤の現在、ライターの仕事の傍ら高校球児の母として息子の追っかけに奔走中。長年携わったアパレルの経験と子育ての経験を活かした情報をお伝えします。

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