チャンピオンリバースウィーブの「赤タグ・青タグ」とは?違いは何?

不朽の名作として知られる縮まないスウェット「リバースウィーブ」は、歴史も古く、「チャンピオン」の数あるスウェットの中でも特別なアイテムとして今も尚、愛され続けています。

チャンピオンの現行リバースウィーブは、全部で5ライン。一般的に使われている「トリコタグ」などのほか、「赤タグ」と「青タグ」という人気ラインが存在します。

1970年代のリバースウィーブに使用されていた「単タグ」を復刻し使用することで、ライン分けを明確にし、最高級ラインの「赤タグ」、それに次ぐ「青タグ」という位置付けがされているのです。

ここでは、チャンピオンリバースウィーブの「赤タグ」と「青タグ」の違いについてご紹介していきます。

製造元の違い

出典:https://auctions.c.yimg.jp

現在、日本で販売されている「リバースウィーブ」の赤タグと青タグのラインは、スウェットシャツやスウェットパーカー、ジップパーカー、スウェットパンツなどの定番アイテムのみが展開されています。

最も分かりやすい違いは製造元で、タグにも記載されています。

赤タグ

糸から生地、縫製までを一貫して「MADE IN USA」にこだわったシリーズが赤タグ。

チャンピオンの長い歴史と伝統といった魅力が味わえ、「チャンピオン」ファンの間ではステイタスともなっています。

青タグ

現在は中国などで作られています。価格的には赤タグに比べ安価で、手に入りやすいということもあり、日本ではこちらのほうが一般的で、デイリーにも着やすいラインです。

使用素材と着心地の違い

出典:hanesbrandsinc.jp

どちらも裏起毛で、綿100%より耐久性が高いと言われる綿90%ポリエステル10%の混紡素材が使われています。

これは、70年代初めに使用されていた素材の混紡率と同じ。

赤タグと青タグでは使用されている綿の種類や加工方法に違いがあります。

赤タグ

赤タグにはこだわりの素材、USAコットンが使用されているため、吸汗、吸湿性が高く、米綿特有のドライな肌触り。

また、洗い加工などはされておらず、ややゴワつく感じがありますが、強度が高く、長く着られるというのが特徴です。

青タグ

青タグにはUSAコットンは使用されていませんが、70年代に使用されていた「リバースウィーブ」の素材感を再現。

洗い加工が施されおり、体に馴染みやすくソフトな肌触りが特徴です。買ったその日からすぐに馴染む、古着のような手軽さが魅力です。

生地感(オンス)の違い

出典:tigersbro-online.com

生地感の違いも顕著で、oz(オンス)という単位で示されています。

オンスとは生地の厚みと重さのことで、日本ではあまり馴染みがありませんが、Tシャツやスウェットなどでは良く見かけます。

1オンスは、1平方ヤード当たりの重さがおおよそ28.34グラム。数字が大きくなるほど、肉厚で重い生地ということになります。

赤タグ 

12.5オンス

青タグや普通のスウェットと比べてもかなり肉厚で重厚感があります。裏起毛になっており、冬でも暖かさはウールのセーター並。

青タグ

11.5オンス

赤タグに比べるとスッキリとした厚みですが、これでも普通のスウェットと比べると肉厚です。ちなみにトリコタグのスウェットは9オンス~10.5オンスが一般的。

デザインの違い

出典:https://askul.c.yimg.jp

一見、どちらもそれほど違いがないように見えますが、カラーやデザインにも違いがあります。

また、赤タグは欧米人の体型に合わせて作られており、青タグは日本人に合わせて作られているため、サイズについては「サイズの違い」で詳しく説明しますが、シルエットデザインには少なからず違いがあります。

赤タグ

・カラー

赤タグに使用されている定番のグレーは、深みのある「オックスフォードグレー」を採用。

・デザイン

無地にワンポイントロゴを施した定番デザインが多く、カレッジプリントなどのデザインもありますが、非常に数が少なく貴重な印象です。

・シルエット

着丈が短くゆったりとしたシルエット。

青タグ

・カラー

青タグに使用されている定番のグレーは、やや明るい「シルバーグレー」を採用。

・デザイン

定番デザインはもちろんUSNAロゴやChampionロゴ、カレッジロゴなど、デザインの種類は多い印象です。

・シルエット

シルエットはすっきりとしてややタイト。

サイズ感の違い

出典:hanesbrandsinc.jp

赤タグと青タグではシルエットが違うことは前述しましたが、具体的にどれくらいサイズに違いがあるのか見ていきましょう。

S、Mサイズでは両者に大きく違いはありませんが、L、XLサイズになってくると数字上もやや違いがはっきりしてきます。

袖丈の違いが大きいので、袖丈に合わせて赤タグを選ぶと着丈がより短く感じられるため、通常のサイズと同じサイズをチョイスした方がしっくりくるようです。

赤タグ

着丈は青タグに比べてやや短め。身幅、肩幅は広く袖丈は2~3㎝長めです。

全体的にゆったりとしたシルエットなので、インナーに着るというよりはインナーにシャツなどを合わせたアウターとしての着方が適しています。

青タグ

日本人の体型に合うように作られているので、違和感なくスッキリとスマートに着られます。

着丈は赤タグに比べてやや長め、袖丈は赤タグに比べると2~3㎝短くなります。

あなたはどちらを選ぶ?

赤タグと青タグに違いはありますが、どちらもチャンピオンの歴史やリバースウィーブの特徴を十分に体感できるアイテムです。

両者の違いを知って、どちらを選ぶかはあなた次第!

champion (チャンピオン)

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ライター:VIBHOOTI(ビブーティー)
婦人服の企画、デザイナーを経て出産後は「我が子に着せたい服」をテーマに子供服のブランドを立ち上げ、我が子が子供服を卒業するまでの12年間インディーズブランドとして活動。子育ても終盤の現在、ライターの仕事の傍ら高校球児の母として息子の追っかけに奔走中。長年携わったアパレルの経験と子育ての経験を活かした情報をお伝えします。

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